読書のまとめ-3(読後画像・要約)
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「80歳の壁」 和田秀樹著
2023/09/24 2022/04/01読了
これから80代を迎える私のような老人には、なかなか面白い内容でした。
80歳の壁の現実を知っておく・・私が特に気に入った内容は下記6点です。
●好きなものを食べ、お酒も飲んでいるから、せめて30分は歩こう。
●日常生活の活動のレベルを落とさない。
●ガンを切らない選択・・元気な生活。他に臓器にもガンがある可能性がある。
●脳の前頭葉を刺激する。したいことをすると脳は喜び若返る。
●孤独は気楽でいい。誰にも気兼ねせずに楽しめる。
●高齢者が自由に生きれば活性化する。
和田 秀樹(わだ ひでき、1960年〈昭和35年〉6月7日 - )は、大阪府出身の受験アドバイザー、評論家(教育・医療、政治・経済)、精神科医(川崎幸病院精神科顧問)、臨床心理士、映画監督、小説家、管理栄養士。複数の大学、大学院の非常勤講師(後述)や東進ハイスクール顧問も歴任。和田秀樹こころと体のクリニック、和田塾緑鐵舎、緑鐵受験指導ゼミナール、和田秀樹の親塾などの代表。
80歳の壁 和田秀樹著 要約まとめ
プロローグ・・90歳の壁を超えていく
●80歳の壁の現実を知っておく
●男性9年間、女性12年間・・病気・認知症の平均期間。寝たきり介助期間。
●健康寿命:男性72歳、女性75歳。平均寿命:男性81歳、女性87歳。
●幸せな晩年と不満足な晩年、どちらを選びますか?
●老いを受け入れ、できることを大事にする。
●80歳を過ぎたらガンがある。気づかない。
●80歳を過ぎたら我慢をしない・・好きなことをして気楽に生きるほうが免疫力が高まる。
●認知症は必ずやってくる・・今のうちにしたいことをする。「老化現象」だ。
●してはいけないのが我慢や無理。節制・運動・心配・気づかい。
●不運や不遇は、誰にも起こりえる。・・人生に優劣はない。
第1章・・医者・薬・病院の壁を超えていく
●高齢者になったら健康診断はしなくていい。・・異常値でも病気にならない人もいる。
●数値を正常にするための薬・・体の調子を落とす。・・医者に頼るなかれ。うのみににない選択。
●「薬や検診は寿命を大きく伸ばすものではない」・・薬・手術は不調や寿命を縮める原因。
●病院ではなく、自宅やホームで「老衰」で死ぬこと。
●闘病ではなく『共病』で。
●ガンは自分の細胞が変性して「ガン化」すること。
●手術や抗がん剤は体力が低下して、不調を抱え、普通の生活がしずらい。
●体力や機能が奪われ、免疫力や抵抗力が落ちる。・・ともに生きる選択肢。
●手術はしない、薬は減らしてほしい。
●医療の自己決定は、自分がどう生きるかの選択です。
●好きなものを食べ、お酒も飲んでいるから、せめて30分は歩こう。・・高齢者診断。
●どんな医師を選ぶか。それが晩年の幸不幸を左右する。・・嫌な医師とは付き合わない。直感。
●薬は必要最小限に。飲み過ぎは毒。降圧剤、頻尿、血糖値、コレステロール値。
●日常生活の活動のレベルを落とさない。・・薬は不調がある時に飲む。
●予防のための薬は、なってからはいらない。
●血圧や血糖値を高めにコントロールした方が健康になれる。生活の質を下げない。
●血圧や血糖値を下げても、がんのリスクは減らない。逆に免疫力低下でガンリスクが高まる。
●男性ホルモンは心身の健康の維持に必要不可欠。元気・意欲・筋力・感情。
●もしガンになったら生活の質を重視する。
●小さなガンは10年かかる。10年の間に間違いなく転移する。・・放っておく。
●ガンを切らない選択・・元気な生活。他に臓器にもガンがある可能性がある。
●ゼロリスクはない・・なったらなったで仕方がない。「ああ、きたか」と腹をくくる。
●血圧は200でも破れない。180で頭痛や吐き気、めまいがあったら、その人は高い。
●糖尿病の薬がアルツハイマーを促進する。積極治療はしない。
●糖尿病人の方がアルツハイマーになりにくい。・・インシュリン・低血糖・脳に糖分がいかない。
●やや肥満な人が一番長生き。
第2章・・老化の壁を超えていく
●明日死んでも後悔しない人生の時間の過ごし方。3つのムリをやめる。我慢や無理をやめる。
①薬の我慢、②食事の我慢、③興味のあることへの我慢。
●男性ホルモンは元気の源。したいことをして脳も体も元気に。肉・運動・
●脳の前頭葉を刺激する。したいことをすると脳は喜び若返る。
●前頭葉の衰え・・感情コントロール・喜怒哀楽・意欲・集中ができない。
●運動がほどほどに。一番いいのは散歩をキープする。30分ぐらい。自然の光。家事・掃除・洗濯。
●うつ病は・・心と体を動かすことが予防になる。
食細く・睡眠・記憶障害・着替えしない・お風呂入らない。・・「心因」と「身体因」・・栄養不足。
●孤独は気楽でいい。誰にも気兼ねせずに楽しめる。・・選択肢を増やす。
第3章・・ボケ・認知症の壁を超えていく
●「もの忘れ」・「失見当識」(場所時間の感覚)・「知能低下」・・生きる知恵は残っている。
●認知症は幅のある障害。基本は老化現象。判断はできる・・詐欺。
●遺言・・大事な決定は、都度、日付けを入れて書面に残す。
●認知症を遅らせる方法・・薬より頭を使う方が有効。体動かす・・医者に行かない方がいい。
●以前の意思表示・・薬は飲まない・検査はしない・好きなもの食べる・したいように生きる。
●ガンは割と楽な死に方。
第4章・・高い壁を低くするヒント50音カルタ
歩き続けよう/イライラしたら深呼吸/運動はきつくない程度/エアコンをつけ水を飲み/おむつを恥じるな/噛めば噛むほど/記憶力は使わないから/薬を見直す/血圧、血糖値は下げるな/孤独はさみしいことではない/サボることは恥でない/好きなことをする、嫌なことはしない/外に出よう/食べたいものはよし/ちょとづつ/嫌な人とは付き合うな/テレビを捨てよ/闘病より共病/何とかなるさ/肉を食べよう/ぬるめの湯/眠れなかったら眠らない/楽しいことが脳にいい/話したいことは遠慮せず/かかりつけ医をきめよ/不良高年でよし/朝礼暮改はよし/ボケるのは悪いことばかりでない/学びをやめたら年老いる/見栄をはらない/無邪気になる/面倒なことは面白い/もっと光を/役に立つことをする/ゆっくりと今日を生きる/欲望は長生きの源/楽天主義は必要/リラックスの呼吸/ルールは自分で決める/あるがままで生きる/老化より朗化/笑う門には福来る。
エピローグ・・人生100年の壁も超えていく
●おかしな現実・・高齢者は怒っていい
●高齢者が自由に生きれば活性化する
●現状を受け入れながら、方策を立てていく。
●幸せのヒントは、何でも楽しんでしまう能力
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「人生の収穫」 曾野綾子著
2023/08/27 171024読了
その考え方や、生き方が、好きな作家です。
人生には一日として同じ日がない
■自分流ではなく他人流に生きようとする人が多すぎるからストレスが起きる。
■適当は人生の至芸・・自分に必要で適切な量だけ、端正にあることが最良。
■得意で好きなことをするのが成功と幸福につながる。
■ドジの功名・・人生は「回り道」が面白い。
■人権という貧しい言葉・・人間に生まれただけで誇りを持つという無意味な言葉がうっかり出ないような教育が必要だ。
■冒険しないで面白い人生はない。
■判断を世間の常識にあわせることはない。
■したいことをするのが自由ではない。人間としてすべきことをするのが自由だ。
■運命を受け入れる勇気・・「安心して暮らせる」世の中など、この世にあるわけがない。
■最後の瞬間まで、日常性を保つこと。
曾野綾子(その あやこ、1931年(昭和6年)9月17日 - )は、日本の作家。「曾野」表記もある。本名は三浦知壽子。旧姓、町田。夫は三浦朱門。カトリック教徒で、洗礼名はマリア・エリザベト。聖心女子大学文学部英文科卒業。『遠来の客たち』が芥川賞候補に挙げられ、出世作となった。以後、宗教、社会問題などをテーマに幅広く執筆活動を展開。エッセイ『誰のために愛するか』はじめベストセラーは数多い。近年は生き方や老い方をテーマとしたエッセイが多く、人気を集めている。保守的論者としても知られる。大学の後輩である上皇后美智子とは親交が深く、三浦の生前から夫婦ぐるみで親しかった。上皇后(天皇)夫妻が葉山で静養する折、夫妻で三浦半島の曽野の別荘を訪問することも多い。日本財団会長、日本郵政取締役を務めた。日本芸術院会員。文化功労者。
曽野綾子 人生の収穫 要約まとめ
■他人流の危険、自分流に生きる。悪評に馴れる。
自分流ではなく他人流に生きるとストレスを抱える
■何となく自然に生きる
■もしもという仮定形で物事を考えられる幸福・・・上等な生活の証拠
■ないものは数えず、あるものを数える生き方
■自由は犠牲と代償を伴うもの
■適当は人生の至芸・・・自分で必要で適切な量だけでが、最良。
■得意で好きなことをするのが成功と幸福につながる。
■改善すべきことを放置する不思議・・・不景気を乗り切るのも簡単、マニュアルがある
■花咲く森・・・季節季節を映す花咲く森がなければ、愛すべき世界の感覚も薄く
死の時に当たって「この愛こそ心理、それこそはこの世の贈り物」と思えない。
■人権という貧しい言葉・・・人間に生まれただけで誇りを持つという無意味な言葉。
■冒険しないで面白い人生はない
■判断を世間の常識にあわせることはない・・・逆らいをためらわない。
■人間としてすべきことをするのが自由。
■道徳をバカにするな・・・何をしても良いという甘さと幼稚さがダメ。
■日常の中の危険・・・理由なく信じることは愚か。
■安心して暮らせる世の中などない・・・運命を受け入れる
■最後の瞬間まで日常性を保つこと。
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「無名の人生」 渡辺京二著
2023/08/07 2023/03/15読了
無名のままに生きたい。「自分で自分の一生の主人であろう」。
昨年12月に亡くなった思想史家の渡辺京二という人は、最後まで、好きなことだけやってきて、少年のままで、生きてきた人の印象でした。
無名のままに生きたい。「自分で自分の一生の主人であろう」。
序・人間、死ぬから面白い
①私は異邦人
②人生は甘くない
③生きる喜び
④幸せだった江戸の人
⑤国家への義理
⑥無名のままに生きたい
渡辺 京二(わたなべ きょうじ、1930年8月1日 - 2022年12月25日)は、熊本市在住の日本の思想史家・歴史家・評論家。代表作に幕末・明治期の異邦人の訪日記を網羅した『逝きし世の面影』などがある。日活映画の活動弁士であった父・次郎と母・かね子の子として京都府紀伊郡深草町(現:京都市伏見区深草)に生まれる。1938年(昭和13年)、当時かの地で映画館の支配人をしていた父を追って中国・北京に移住、その二年後に大連に移り、南山麓小学校から大連第一中学校へ進む。1947年(昭和22年)、大連から日本へ引揚げ、戦災で母の実家が身を寄せていた菩提寺の六畳間に寄寓する。旧制熊本中学校に通い、1948年(昭和23年)、日本共産党に入党する。同年第五高等学校に入学するが、翌1949年(昭和24年)結核を発症、国立結核療養所に入所し、1953年(昭和28年)までの約四年半をそこで過ごした。1956年(昭和31年)、ハンガリー事件により共産主義運動に絶望、離党する。法政大学社会学部卒業。書評紙日本読書新聞編集者、河合塾福岡校講師を経て、河合文化教育研究所主任研究員。2010年には熊本大学大学院社会文化科学研究科客員教授。2022年12月25日死去。92歳没。
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赤い日本 櫻井よしこ著
2023/07/23 2021/07/15読了
相変わらず鋭い見解です。
2021年7月に読んだこの本、その後2022年7月8日に安倍元首相が暗殺され、親中反日が益々増長して行っている。
滅びゆく国はこんなものなのか。
親中反日、反軍事、反国家・・中国とGHQの遺物に金縛りの日本。
論客と共に「内なる敵」を明らかにする。
国家ではない日本。
「規定がない」加藤官房長官。「菅総理の訪米前はやめてくれ」公明党。中国共産党の代弁者か・山口公明党代表。共産主義の乗っ取りのために、徹底的に依存する国日本。
櫻井よしこさんならではの鋭い指摘の連続でした。
「米中」ではない、日本の問題だ。このままでは日本は「韓国」になる。
そろそろ目覚めないと大変なことになるということですね。
櫻井 よしこ(さくらい よしこ、1945年生まれ )は、日本の政治活動家。国家基本問題研究所理事長、言論テレビ株式会社代表取締役会長、「21世紀の日本と憲法」有識者会議代表、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」共同代表。
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