環境先進国ドイツの断熱ガラスの普及率
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日本はやっと改正省エネ基準が施行され、エネルギー消費量の基準による省エネルギー住宅の義務化に向けてスタートしましたが、環境先進国ドイツは、どのくらい先行しているものなのか、製造されたサッシのU値に関するデーターに基づき検証してみました。
ドイツの断熱ガラスの製造データーは、以前からの知り合いである、パッシブハウスジャパン代表の森みわさんから頂いた、2007年12月の「ドイツで製造されたサッシのU値に関するデーター」に基づいて行っています。
検証の結果、ドイツでは2002年には既に、断熱ガラスUg値=1.2(W/㎡・K)以上の断熱ガラス窓の製造量が90%に達していました。
2002年の結果は以下です。
断熱ガラスUg値=1.2(W/㎡・K)以上の窓・・・90%
平均 ガラスUg値(W/㎡・K)・・・・・・・・・1.3(W/㎡・K)
平均 枠Uf値(W/㎡・K)・・・・・・・・・・・1.7(W/㎡・K)
平均 市場の窓のU値(W/㎡・K)・・・・・・・・1.6(W/㎡・K)
2003年以降からは、断熱ガラスUg=1.2(W/㎡・K)以上のガラス窓の製造量は、なんと100%です。この普及率は大変な数字ですね。
また、2002年~2006年までの市場の平均の窓全体のU値は、1.52(W/㎡・K)なります。
この数値は、ドイツでは、今から12年前に既にU値1.6の窓が90%使われ、11年前からはU値1.54の以下の窓が100%使われていることを示します。
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日本の省エネルギー住宅の義務化は2020年ですので、日本の断熱ガラス窓の普及はさらに6年遅れると予想されますので、結果としては断熱窓の普及率100になるまでには、ドイツに遅れること約18年~17年になる勘定になります。
省エネルギー住宅には窓の断熱が重要
2020年の義務化に向けて、今後住宅業界全体が動いて行くと思いますが、その中でもやはり窓の断熱化が重要なポイントになると思います。
「住宅の燃費には、窓の断熱化が重要」といえます。
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