読後画像・要約
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「終わった人」 内館牧子著
2022/5月
定年って生前葬だな。これからどうする?
シリアスに、ユーモアに
そしてリアルに描く
非常に面白い、考えさせる本でした。リアルですね。
「終わった人」 内館牧子著 要約
■先が短い幸せ
先が短いということは。決して不幸とばかりは言えない。
人生において。生きていて、「終わる」ということ状況は、まさしく適齢でもたらされる。
定年が六十歳から六十五歳であるのも、実に絶妙のタイミングなのだ。
定年という「生前葬」にはベストの年齢だ。
あとわずか十五年もやりすごせば、本当の葬式だ。
先が短いという幸せはどん底の人間でなくても、六十過ぎにはすべて当てはまる。
「先が短いのだから、好きなように生きよ」ということなのだ。
「どこ吹く風」で好きなように生きればいい。
これは先が短い人間の特権であり、実に幸せなことではないか。
■お袋の話
八十八歳から見れば、六十六歳はいい塩梅の年頃で、これから何でもできる年代なのだ。
六十六歳は終わった人どころか、明日がある人なのだ。
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「信長はなぜ葬られたのか」 安部龍太郎著
2022/4月
世界史の中の本能寺の変を独自の視点て語っています。
戦国時代は世界の大航海時代
戦国時代は空前の高度瀬尾朝時代
戦国時代は重商主義時代
江戸時代は大航海時代から鎖国へ
こういう視点もあるのかという本です。
265年間の鎖国江戸時代を経て、今年は明治維新150年、鎖国がなければどうだったろう?
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「人生は70才からが一番面白い」 弘兼憲史著
2022/3月
自分の世界と趣味で上機嫌な人生を・・
そろそろ70歳からの過ごし方を考える人には、一つの考え方として非常に参考になると思います。
内容は、ま~ま~かな。
人生は70歳からが一番面白い 弘兼憲史 要約
■上機嫌な人づきあい
●老化現象をプラス思考へ転換・・老人力がついてきたとプラス思考
●年齢を重ねることは成長の証
●65歳から第二の人生・・80歳から第三の人生
●謙虚に・丁寧に・敬語を使う ことがコツ
●頼まれごとで社会に貢献・・積極的社会貢献・・ボランティア
●相手を立てて・褒めて・譲る・・感謝して・応えて・与える
●自分にとって正論が、常に最善策とは限らない
●人づきあいを整理する・・取捨選択・・人間関係を絞り身軽に
●好きでない人と無理に付き合う必要はない
■妻と子供から自立して上機嫌
●役割を考えて妻から自立する・・妻を役に自由に・・食事・掃除・洗濯
●自立した夫婦関係で、お互いにそれぞれの人生を楽しむ・・生きがい
●子供に依存しない・・依存もさせない・・子供に財産を残さない
●独居を愉しむ・・一人暮らしが楽しい・・もしもの対策はとっておく
■上機嫌な死に方
●墓参りはいらない・・人間死んだらそこで終わり・・戒名はいらない・・自由に
●お墓は遺骨をおいてあるところ・・仏壇は位牌がおいてあるところ
●家族葬・在宅死のすすめ・・介護や延命治療の意思を伝えて置く
①通帳・キャッシュカード・保険の保管場所
②年金や収入と支払いの明細
③健康保険・介護保険の保管場所
④余命告知・延命治療・の希望
⑤危篤時に知らせて欲しい連絡先
■上機嫌に健康長寿
●ストレスを溜めない・・悪いストレスは対処する・・完璧主義を止める
●積極的に笑顔
●頑張り癖をやめる・・自己嫌悪の悪循環にはまらない
●脳内麻薬・・ウオーキング・・非日常を愉しむトライ・・快楽物質
●料理や麻雀で脳を劣化させない
●疲れたら頑張らない・・無理せず一旦引く
■最後まで上機嫌で楽しむ
●なるようになるさ・・すべてを受け入れる・・起こっていないことで心配しない・悩まない
●ま、いいか・・自分を許す
●余命半年でも受け入れる
●今日一日を楽しく・・明日は明日の風・・明日になれば少し楽になる
●分をわきまえる・・人間は生まれながらにして平等ではない・・自分の長所に気づき楽しい人生に
●男は内向して楽しめ・・ジャズ・昭和歌謡・イラスト・写真・寺院・花・古建築・俳句・自分の世界に浸り・趣味に浸り
●自分が楽しければそれで良い・・なにげない風景を楽しむ
●非日常と非効率を楽しむ・・探求心と好奇心を持ち続ける・・新しい物事
●料理・・ポットに、万能だし汁・・水・昆布・煮干し・シイタケ・・一晩冷蔵庫
●勇気をもって金をつかおう
●積極的なコミュニケーションと、人的クロスオーバー
●不平不満を言わない・・疲れることはやめよう・・SNSで不平不満を言わない
●腹が立っても、「ま、いいか」・・「それがどうした」・・「人それぞれ」 と唱える。
■自分たち世代の責任
●団塊世代の責任・・日本の官僚支配や既得権体質を変えようとしなかった
●江戸時代・・幕府官僚、
明治・・官僚主導・大蔵省・裕福家庭の高級官僚
明治の終わり・・軍官僚と大蔵官僚の対立
昭和・・陸軍官僚・・第二次大戦
戦後・・産業発展のため各省庁が許認可権を強める・・大蔵省
1972年田中角栄・・建設省官僚
1974年田中角栄辞職・・大蔵官僚・・地元優先の公共事業予算・・企業は税制優遇・公的融資で配下に
2014年・・内閣府人事局・・表向きは政治家主導でも・・結局財務省が優位
●団塊の世代の時代・・大学進学率20%・・勝ち逃げ世代
●今なにが起きているのか判断すること・・責任のある一票を・・自立の先の自律
●改めて歴史観をみがけ・・戦後の自虐的な歴史観の教育・・愛国心やアイディンティティーがない
●いいか悪いかではなく、過去の事実を教えて、その後の判断は本人がする・・それが教育である
過去の日本を否定するだけの歴史教育ではだめ・・愛国心や軍事へのアレルギー
●日本人は
①古代から自然のなかに神々を見いだし共存
②独自の文化を大切に
③海外の文化を自分たちのスタイルに融合させた、柔軟性と創造性をもつ
●平和の概念も時代によって、国によって、変わる
●非武装中立は夢物語・・話せばわかるでは、一方的に攻められて占領されて国が終わる
●国家は国民を外敵から守らなければないけない・・そのための防衛力
●話し合いには軍事力が必要・・軍備を持たない国はない・・現実的に幸せになる方法を考えろ
●自衛隊も必要、集団的自営権も必要、
●今までの日米安保条約では、日本は自立できない
●北朝鮮、中国の現実的攻撃の現実をみれば
●国防力の強化や集団的自衛権の容認は、日本が自立した平和を維持するための一歩
アメリカに従属することがなく、国家としての独立性を高めよ・・
●日本が軍事国家になることはない・・国を侵略することはない・・今の日本にそんな必要はない
●日本人と日本の国土を守るために必要な軍備であり、集団的自衛権である
●だから、憲法を改正し、軍隊を保持し、侵略戦争はしないという旨を、明文化すべき。
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