読書
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日米関係の検証・・「ペリー襲来から真珠湾への道」 ヘンリー・S・ストークス著 藤田裕行訳
2021/2月
日本人ではない人、イギリスのジャーナリスト、ヘンリー・S・ストークスから見た日米関係。
日本人にはない視点で、ペリー来航からマッカーサーまで、世界からみた日本とアメリカを語っています。
非常に面白かった。
日本をよく知るイギリス人からみると、日本は現在でも、「アメリカの保護領」であるらしい。
アジアで完全に独立していない国とのこと。
色々と考えさせる指摘です。
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「地球温暖化」の不都合な真実 マーク・モラノ著
2021/1月
地球温暖化に関するこの本の著者は、ジャーナリストで、前連邦議会上院環境・公共事業委員会広報部長、現在Climate Depotを運営し各国の科学者等と協働で温暖化関連情報を発信している、マーク・モラノ氏。
読むのが結構大変でしたが非常に面白い本でした。この類の本は重たいですね。
自然変動か?人為的変動か?がポイントですが、環境ビジネスが絡むともっと複雑な問題になっています。
一方、化石資源は緑のエネルギー、炭素の恵み論もあり、何が正しいのか?賛否両論ですが、世論に流されないで、冷静に自分の頭で考えることが、非常に大事だという気がします。
ちなみに今日、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・杉山大志氏が『CO2ゼロは亡国の危機だ』の論説を出していました。
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「日本はイギリスより50年進んでいる」 信夫梨花著
2020/12月
イギリスから来ると日本が天国に見える!。イギリスに住んで確信。日本はもっと世界的に高く評価されるべきだと、イギリスの友人が言う。
偉大な大英帝国イギリス、一流の国イギリスより、今や日本は50年進んでいるという話。
イギリスには行ったことがないのでよく分かりませんが、日本を訪れたイギリス人は「日本は世界でも恵まれた国」との印象らしい。でもこれから少しでも方向が間違ったら日本もあっという間に没落国になってしまいそうですね。
今が一番かじ取りが難しい。孫の代まで恵まれた国であって欲しいと思います。
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「老いの才覚」 曽野綾子著
2020/11月
以前に読んだ本ですが、要約まとめをやっておらず、今回再度読みかえしてまとめました。
曽野綾子さんは好きな作家です。この人の生き方がいいですね。
老年の時に心することが多々発見できた本でした。
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「みっともないと、日本人」 榎本博明著
2020/10月
日本文化論の本です。
「間柄の文化」という日本の文化的伝統を大事にし、グローバル化時代の地球上に存在する様々な文化の多様性を維持していくことが大事である。
それには日本語力をきちんと身につけること。色々と勉強になる本でした。
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「京都の壁」養老孟司著
2020/9月
題名につられて、「京都の壁」を、読みました。
第一章の「城郭のない街」・・日本の都市のあり方は、少し勉強になりましたが、その他の第二章から第十章は、内容がまったくつまらなく「えっ」とい感じの本でした。
「心の壁」を持つ日本の都市のあり方は、日本家屋の建築デザインに色濃く残っているということだと思います。
それに関しては勉強になりました。ま~こういうこともありますね。
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「おとな二人の午後」異邦人対談 塩野七生✕五木寛之 共著
2020/8月
近現代史のように重くないので、気楽に読めました。
家庭画報に掲載された今から20年前の対談ですが、時間を感じさせないいい本でした。
しかし
この二人の、マロっとした上品さは、何なんだろうね? やはり教養ですかね!
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「夫婦のルール」 曽野綾子✕三浦朱門共著
2020/7月
2014年の単行本を加筆して2016年夏に刊行された本です。
90歳と85歳の作家夫婦が明かす人間関係と人生の極意、夫婦の老後をどう生きるか?がテーマ
この本が刊行されて4カ月後に三浦朱門は亡くなっています。
老作家の二人ならではの、印象に残る言葉が多々ありました。
いい本でした。
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「初等科國史」 文部省(戦後GHQに廃止されました)
2020/6月
昭和18年3月に発行された戦前の小学校6年生の教科書です。
ほとんど使われずに戦後を迎え廃止された教科書ですが、内容は神話から始まる俯瞰的な、きわめて普通の歴史書でした。
私の小学校6年の時の教科書より数段いいです。
今の小学校6年の教科書「新しい社会6」も、日本国史に変えて、良いも悪いも俯瞰的に国史をきちんと教えたほうが良いと感じました。
ついでに、推古12年(604年)に聖徳太子が作ったとされる「十七条憲法」も読み直しました。
当時の貴族や官僚などの政治に関わる人々に道徳や心がけを説いたものですが、今の政治家、官僚には是非見習ってもらいたい内容でした。
16代天皇の仁徳天皇陵はまだ解明されていませんが、33代推古天皇時代の聖徳太子の資料は法隆寺等に残っていますので、少なくても日本は建国1416年以上の歴史をもつ国であることになります。
面白いので、古事記(712年)、日本書紀(720年)の、日本で一番古い記紀公文書も読んでみたいですね。
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「日本人はなぜ国際人になれないのか」 榊原英資著
2020/5月
異文化を移入するため翻訳文化大国日本がつくられた。
「6世紀~7世紀に巨大な中国文化受け入れる時」
「明治になって巨大な欧米文化を受け入れる時」
本の題名と内容がかなり違っていました
この本はもう「日本文化論」です
勉強になりました。
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「世界にもし日本がなかったら」 池間哲郎著
2020/4月
「豊かさだけを求めた国家は確実に滅びる」
日本の問題点を鋭く指摘しているこの本は非常に勉強になりました。
アジア支援機構代表理事の仕事を通しての、近現代史の、日本の問題点指摘は鋭い。
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「日本人へ・国家と歴史篇」 塩野七生著
2020/2月
ローマの衰退は500年、日本の衰弱は20年、ならば、どうするか?
混迷の時代に、イタリアに住む著者が、独特の思考で提言しています。
この人の見識は鋭い。
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「戒老録・・自らの救いのために」 曽野綾子著
2020/2月
この本は24年の歳月をかけて著者がメモったものに基づいて完本されたものです。
NGO活動JOMASなどを通して、世界に視野を広げた精力的な社会活動をもとに綴った提言は非常に参考になる言葉が多かった。
老後の大切な時間は、読書と思索ということですね。
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「日本人へ・・リーダー編」 塩野七生著
2019/12月
なぜリスクをとるリーダーがでないのか?二十一世紀に突入した今の現実を鋭く突いた、リーダー編。
現実を直視せよということか。いい本でした。
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「日本トンチンカン悪者列伝」 北岡俊明著
2019/11月
個人批評は別にして、日弁連、児童虐待、防衛問題、沖縄問題、に関する考察は非常に面白かった。
すべてに賛成ではないですが、こういうものの見方もあるのかという感じの本でした。
この人の本はこれで2冊目です。
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「日本人が知らないアメリカひとり勝ち戦略」 日高義樹著
2019/10月
2004年に出版されたこの本は、15年後の2019年のアメリカの国際戦略を想起させる内容でした。
現在のトランプ政権のアメリカの戦略状況を知るうえで参考になる本です。
その他の著書も読んでみたくなる人ですね。
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「ぼくらの祖国」青山繁晴著
2019/10月
一言でいうなら熱い本です。
戦後教育で教えないことを、独自の視点で述べています。
一度は読んでみた方がよい、いろいろ考えさせる本でした。
以前に読んだ「アメリカ・ザ・ゲンバ」に続き、著者2冊目の本です。
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「一神教が戦争を起こす理由」関野通夫著
2019/09月
題名は大袈裟ですが、元ホンダの世界で活躍したビジネスマンが書いた、文明の衝突論です。
日本人の思考形態は世界の文明国ではかなり特異である。それは日本人が多神教あるいは汎神論であることによることが大きいと著者は言っています。
世界の外交戦に勝つには物事の原理原則を考えた議論が必要。アメリカの西への領土拡大は、文明化あるいは神に選ばれし民アメリカの白人に与えられた天命であるという思想は今も残っているのだろうか?・・
色々と考えさせる本でした。
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「逆襲される文明・日本人へⅣ」塩野七生著
2019/09月
50年もの間、歴史を書いているこの人は凄いですね。おもしろかった。
「危機」(クライシス)という言葉を発明した古代のギリシャ人はこの言葉にもう一つの意味をこめた・・それは「蘇生」。
持てる力を活用して、日本も勝ち残ることが必要ですね。
脱・樹をみて森を見ずの勧め・・人間世界にとっての「森」は平和の樹立にあり、「樹」はその目的に達するための手段にすぎない。・・・なるほど。
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「言ってはいけない」 橘玲著
2019/08月
残酷すぎる真実、努力は遺伝子に勝てないのか?
この人の本は面白いけど、難しいですね。
でも何か、精神の奥底で本質をついている。不思議な人です。
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「ここが日本の急所」竹村健一著
2019/08月
先月に続き、竹村健一氏のおもしろかった。
日本はもっと世界に発信すべきですね。
「沈黙は美徳」は日本だけでしか通用しないんでしょうね。世界的な視野で物事をみれる人は凄いと思う。
そういう人が増えて欲しい。問題は英語力か。
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「日本の常識・世界の非常識」 竹村健一著
2019/07月
先日亡くなった、竹村健一氏の「日本の常識・世界の非常識」を読みました。
日本人の勘違い、おもしろかった。
世界からみた情報を、自分の頭で考えることが大事ということですね。
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「新聞という病」 門田隆将著
2019/07月
最近忙しくてサボっていた読書。門田隆将著「新聞という病」を読みました。
インターネットによるニューメディア時代、個々が情報を取得し、個々が情報を見極める時代になりましたね。
新しい気づきになる本でした。この病は大きいかもしれません。
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「老いの僥倖」 曽野綾子
2019/05月
「老年になれば、妻と死別したり、妻が急に入院したりする可能性が出てくる。そのために、簡単な掃除、洗濯、料理ぐらいができない男というのも、賢い生き方とは言えない」
だいぶ前に読んだ、曽野綾子著「老いの僥倖」。やっと読後の要約まとめが出来ました。
見直すと、心に残る良い言葉が多々あります。
『老いのうまみを味わわなければ、生きてきた甲斐がない!。晩年にこそ僥倖(思いがけない幸せ)が詰まっている』。
いい本でした。色々と参考にしたいですね。
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